白内障日帰り手術
水晶体がにごり、物がかすんだりぼやけて見えたりするようになる白内障…。
当院では、入院しないで濁った水晶体を人工レンズと入れ替える手術を行っております。
(術式名称:超音波水晶体乳化術+眼内レンズ挿入術)


当院で手術が受けられる方
重い心臓病、喘息、精神障害や重篤な眼合併症などがなく、術後に通院可能な方(他院で治療中の方は治療を受けている医療機関名と治療内容をお知らせください)。
手術の流れ
手術を受ける前に
承諾書
家族の方とご一緒に、現在の目の状況や手術についての説明を聞いていただき、本人およびご家族のご了解をいただいた時点から手術の準備を開始します。手術を希望される場合は、当日までに「手術承諾書」をご提出願います。
眼内レンズ度数
左右の見え方のバランスを考え最も見えやすい距離に合うよう、手術前に検査を行い、眼内レンズの度数を計算します。(計算上の度数と実際の度数が一致しない場合もあります)。
全身検査
当院では手術を安全に行うために、術前検査として心電図、胸部レントゲン、血液検査などを行います。
手術当日について
麻酔
通常は点眼麻酔で行います(痛い場合には麻酔薬を眼のまわりに注射します)。
手術
水晶体前嚢(水晶体の外側の膜)を一部取り除き、水晶体の中身を超音波で吸引し、膜内に5~6mmの眼内レンズを入れます。
手術時間
通常は20~30分で終了します。
合併症
稀に、術中(術後)に合併症が起こることもあります。この際は迅速に可能な限り最良の対処をいたします。
手術後の治療と安静
術後安静
術後およそ30分~1時間は、回復室で安静にしていただきます。帰宅後は、通常の食事、室内歩行や短時間のテレビ観賞は可能です。
注意事項
手術をした眼をケガと細菌感染から守ることが重要です。
- 1.眼帯は、翌日の診療まで取れません。
- 2.術後当日、入浴・洗顔は行わないでください。
- 3.内服薬を決められた時間に服用していただきます。
緊急連絡先は、帰宅時にお知らせします。
手術後(翌日)
午前9時頃来院してください。診療後に点眼、内服、眼帯の装用方法、生活上の注意事項など、説明いたします。
術後炎症の程度により異なりますが、眼帯をとると裸眼(メガネかけなくても)ある程度ものが見えるようになります。 しかし、一番よく見える場所は1カ所です。(眼内にレンズを入れたらメガネなしで遠くも近くも見えるようになるということではありません)。ある程度遠くも近くも見えるようにするには、少なくとも一つはメガネが必要です。
その後の視力と屈折度の変化
術後2~3カ月は、裸眼視力およびメガネの度数(乱視の度数も)が変化します。 必要に応じ、度数が安定した頃を見計らいメガネを処方します。
術後に起こる後発白内障
人により時期は異なりますが、眼内レンズを支えている膜(水晶体後嚢)が濁ってきて視力低下を起こすことがあります。この様な時には濁った膜をレーザーで破る処置を外来で行います。