コンタクトレンズコンタクトレンズ

各種コンタクトレンズを取り扱っております

コンタクトレンズ

コンタクトレンズは、角膜表面に装着する医療用具(高度管理医療機器)です。主な使用目的は、屈折異常(近視、遠視、乱視など)の矯正ですが、時に角膜疾患の治療にも使われます。最近はコンタクトレンズの応用が広がりファッションの一部としても使われています。しかし、正しい使い方をしなければ目に思わぬ負担を強いることになり、これが失明に繋がる障害を招きます。

コンタクトレンズの種類と特徴

1.材質の点から分類すると、材質の柔らかいソフトコンタクトレンズ
2.材質の硬いハードコンタクトレンズに分けられます。

目の断面イメージ

ソフトコンタクトレンズ

材質が柔らかく装用感がいいため、ほとんど誰もが装用可能なレンズと言えます。使い捨てコンタクトレンズと、従来型のソフトコンタクトレンズがありますが、現在主流となっているレンズは使い捨てコンタクトレンズです。

I. 使い捨てコンタクトレンズ

a.屈折矯正用に1日使い捨てコンタクトレンズ、 2週間使い捨てコンタクトレンズ、1ヶ月使い捨てコンタクトレンズの3種類があります。1日使い捨てコンタクトレンズは毎日レンズを交換するので、角膜は常に清潔な状況を保てます(一度レンズ容器を開封したら、レンズを装用しなくても次の日は使用できません)。2週間使い捨てコンタクトレンズと1ヶ月使い捨てコンタクトレンズは、それぞれ2週間と30日ごとにレンズ交換をします。これらのコンタクトレンズは、レンズを使い終えたら毎日専用のケア用品で手入れをして、専用の保存液に保存しなければなりません。
 いずれのレンズも使用期限を正しく守り、レンズと保存液・保存容器を清潔に保つことが、コンタクトレンズを安全に使用する上で大切です。

b.ファッション用の使い捨てカラーコンタクトレンズ
黒目を大きく見せたり、瞳を美しく見せたりするための色付きコンタクトレンズがあります。コンタクトレンズが角膜に上手くフィッティングしない、コンタクトレンズに着色した色素が溶け出す、などの理由で目に重大な障害を与えることがあるため、より慎重に使用する必要があります。

II. 従来型のソフトコンタクトレンズ

従来型のソフトコンタクトレンズを選択する理由は、「以前より装用しているので使い慣れている」と言う理由が圧倒的で、新規にこのレンズを選択する装用者は少なくなっています。

ハードコンタクトレンズ

角膜に装着したときに異物感があり、刺激のために装用できないこともあります。しかし材質が硬いため角膜乱視の矯正はソフトコンタクトレンズよりも優れており、視力矯正が容易です。保存・管理が簡単でソフトコンタクトレンズに比べ長持ちします。またハードコンタクトレンズ装用中に角膜や結膜に異常が起こると、初期の段階から激痛が起こるため、重症化する前に目の異常を装用者が自覚しやすいなどの利点があります。ハードコンタクトレンズ愛好者は少数派ですが絶えることはありません。

特殊なレンズ

円錐角膜治療用レンズ、角膜保護を目的としたレンズ、虹彩付きレンズ、オルソケラトロジー用レンズなどがあります。

コンタクトレンズ使用上の注意

目の生態環境が良好な状態で、適切な使用を心がけている限りは、重大な問題が起こることは稀です。しかし、使い方が悪いと目に高度の障害を起こします。特に注意が必要なのは角膜感染症で、感染が起こると1〜2日で失明する危険が高まります。細菌、真菌(カビ)、アカントアメーバなどが原因となりますが、不適切なコンタクトレンズ使用や保存、慢性的な角膜ビラン(角膜に傷がついた状態)、身体および目の抵抗力低下などの悪条件が重なったときに発症します。そのため、特にドライアイ、アレルギー結膜炎やアトピー性皮膚炎などがある場合には、コンタクトレンズの装用は慎重に行い、こまめに定期検査を受ける必要があります。また長時間のコンタクトレンズ連続装用は、目に過剰な負担をしいることになりますので、メガネの併用をお奨めします。

コンタクトレンズへの対応

当院では、1日および2週間用使い捨てコンタクトレンズ、従来のソフトコンタクトレンズ、ハードコンタクトレンズ、カラーコンタクトレンズ、その他の特殊コンタクトレンズを取り扱っています(オルソケラトロジー用レンズは除く)。コンタクトレンズ処方の際は、使用目的に最も適したコンタクトレンズを選び出し、装用者が安全に取り扱えるよう十分なトレーニングを行い、自己管理法についても説明いたします。その後は継続的な定期検査を行い、角膜および結膜に問題がないか否かを含め、目の健康状態について観察・対処いたします。